データ入稿について
Adobe Illustrator CC(2023)最新版に対応
名刺印刷のデータ入稿とは、通常Adobe Illustratorで作成された(ベクトルデータ)をお客様に用意していただいてそのまま印刷する事です。 商業印刷では印刷用のガイドラインに沿って作成されていないと、正常に出力されずトラブルになります。
データ不備による出力トラブルは、お客様(データ作成者)の自己責任になり、正常に出力されていない場合でも料金を請求されます。 また、修正はお客様(データ作成者)自身で行う必要があり、再入稿して印刷する場合も同じ金額が掛かります。
そのような状況にならないためには、完全データ(修正する必要のない完成された印刷用データ)での入稿が必要になります。 また、オンデマンド印刷には不向きなデータ(デザイン)もありますので、そちらも合わせてご確認ください。
データ不備で特に多い項目
記載している意味が分からない場合は「アウトライン化」などのキーワードで検索して、事前に確認をお願いします。
・使用した書体がアウトライン化されていない
→ 書体が変わったり文字化けする可能性があります。 使用された書体はすべてアウトライン化してください。
・裁ち落としが必要なデザインで塗り足しがされていない
→ 余白が出てしまう可能性があります。 トンボの位置まで3mm塗り足し(外側にはみ出させる)をお願いします。
・RGBカラー、特色(DIC, PANTONEなど)を使用している
→ 色味が大幅に変わる(くすむ)場合があります。 CMYKモードのファイル上で色を再設定してください。
・配置した画像のリンクが切れていて画像が抜けている
→ AIに画像を埋め込むか、リンクさせる場合は配置した画像もすべて入稿してください。
・サイズが(91mm×55mm)になっていない
→ 裁断機の設定により標準サイズ(91mm × 55mm)でカットされますので、意図される位置でカットされません。
・名刺の端ギリギリに文字や画像が配置されている
→ 文字、オブジェクトなどが切れてしまう可能性があります。 最低3mm以上マージン(余白)を空けてください。
・極細の罫線(ヘアライン)に「塗り」で色が設定されている
→ 擦れる、または印刷されない可能性があります。 カラーの「線」の方で、色、線幅(0.25pt以上)を設定してください。
・透明効果、特殊効果などを使用している
→ 意図していない出力結果になる場合があります。 その効果に必要な適切な設定を確認した上でご使用ください。
その他の確認項目
- K100%のオブジェクトは自動的にオーバープリントの処理を行います。 オーバープリントの指定しないでください。
- 黒を掛け合わせて使用する場合トナー過多になりますので、CMYK4色の合計は300%を超えないようにしてください。
- ICCプロファイルは基本的にオフ。 埋め込む場合は「Japan Color 2011 Coated」を指定してください。
データの入稿方法・保存方法について
データを確認するのに時間が掛かったり、ファイルの容量が大きくなるだけですので、以下のようにお願いします。
- 表面、裏面のどちらかに共通のデータを使用する場合は、1つだけ使用して流用しますので人数分必要ありません。
- 表面、裏面などレイヤーで分けず、ファイルを開いた時に印刷するデータがすべて見えるようにしてください。
- データは人数分個別のフォルダに分けず、配置した画像も含めてすべて一つの同じフォルダに入れてください。
- カットする位置が分かるように、トンボ、枠線などを付けてください。 トンボ、枠線は印刷時に削除します。
- 表が縦、裏が横のように表と裏の向きが違う場合は、どちらに合わせるのか天地を指定してください。
- 用紙サイズの外にあっても、印刷するデータ以外の不要なフォント、オブジェクトはすべて削除しておいてください。
- 画像をリンクで配置させている場合は、配置した画像もすべて同じフォルダに入れて一緒に送信してください。
- リンクではなく画像を埋め込む場合は、保存時に「配置した画像を含む」にチェックを入れて保存してください。
- レイヤーは残さずに、最終的にすべてのレイヤーを結合してください。
- 保存形式は作成されたバージョンのまま「.ai」または「.eps」形式で保存してください。
- データをそのままそのまま添付すると壊れやすいので、フォルダごと「.zip」形式で圧縮してください。
Adobe Photoshop CC(2023)最新版に対応
商業印刷の知識があるお客様の場合は、名刺のサイズは小さいのでビットマップ画像での入稿も受け付けています。
- カラーモードは、カラーの場合はCMYKカラー、モノクロの場合はグレースケールです。 RGBカラーは使用しません。
- 通常の一般的なデザインの名刺は(91mm × 55mm)で作成してください。
- 全面印刷のような裁ち落としが必要なデザインの場合は(97mm × 61mm)で作成してください。
- 画像の適正な解像度は、上記のサイズ原寸でカラー、グレースケールともに350pixel/inch(350dpi/inch)です。
- Illustratorに画像を配置する場合は原寸のまま配置してください。 Illustrator上で拡大、縮小をしないでください。
- 画像データなのでトンボは不要です。 名刺内のレイアウト等は、Illustratorと同様です。
データの入稿方法・保存形式について
データを確認するのに時間が掛かったり、ファイルの容量が大きくなるだけですので、以下のようにお願いします。
- 表面、裏面のどちらかに共通のデータを使用する場合は、1つだけ使用して流用しますので人数分必要ありません。
- 表面、裏面などレイヤーで分けたり、人数分個別のフォルダに分けないで一つのフォルダにすべて入れてください。
- 画像データで両面印刷の場合は、表裏別々のファイルとして必要です。
- 表がタテ、裏がヨコのように表と裏が違う場合は、どちらに合わせるのか天地を指定してください。
- レイヤーは残さずすべて結合し、作成されたバージョンのまま「.psd」または「.eps」形式で保存してください。
- EPS保存オプションはプレビューTIFF(8 bit/pixel) エンコーディングはバイナリ、チェックはすべて外してください。
- データをそのままそのまま添付すると壊れやすいので、フォルダごと「.zip」形式で圧縮してください。